徒 歩 進 香[巡 礼]

ハマるぞ台湾!道教文化

二大徒歩進香

 

進香や遶境を代表するイベントには、一体どのようなものがあるのでしょうか。また進香や遶境といった呼称の問題にも、軽く触れてみたいと思います。

 

[目次]

 

 

二大徒歩進香

台湾で一般に三大進香・遶境と呼ばれているものは、

● 大甲媽祖遶境進香活動(台中市[進香]

● 白沙屯拱天宮天上聖母北港進香(苗栗県[進香]

北港朝天宮天上聖母媽祖遶境(雲林県[遶境]

です。

 

その中で徒歩進香だけに絞ると、

・大甲媽祖遶境進香活動

・白沙屯拱天宮天上聖母北港進香

になります。

もはや徒歩進香界の二大巨頭と言ってもいいでしょう。他の徒歩進香イベントの追随を許さない勢いです。

 

最古の徒歩進香

上記二強以外に、最古の歴史を誇る

彰化南瑤宮笨港進香(彰化市)[進香]

があります。

日本統治時代には十万人以上の徒歩参加者がいたと言われるイベントですが、途中五十年の中断期間を経て、五年ほど前に復活したイベントであるため、まだまだこれからの部分もあります。今後二大巨頭の背中を追っていくものと思われます。そこでこのブログでも、合わせて紹介させていただこうと思います。

 

一般的な呼び名について

それにしても、それぞれの名称が長く舌を噛みそうです。そこで一般にニュースなどでもよく使われる略称は以下の通りです。 

● 大甲媽祖進香(もしくは大甲媽祖遶境

● 白沙屯媽祖進香

● 南瑤宮笨港進香

北港媽祖遶境

実際大甲媽祖では、大甲媽祖進香より大甲媽祖遶境と呼ぶことの方が一般的です。ただわかりやすさを考え、ここでは大甲媽祖進香と呼ぶことにしました。さらには進香や遶境をつけずに、「大甲媽祖に参加するよ!」とだけでも十分通じると思います。

このブログでも上記の呼称を使用してまいります。

 

遶境か、それとも進香か

大甲媽祖は進香なのに、なぜ遶境と呼ばれるの? と思われるかもしれません。これにはいろいろ複雑な歴史的事情がありますので、まああまり気にしないでください。興味がある方は、大甲媽祖進香の目的地が北港朝天宮から新港奉天宮に変更となったいきさつを調べてみてください。

大甲媽祖以外にも、明らかに進香イベントなのに遶境という名称を使っているところがあります。さまざまな歴史的背景により、一概に分類することは難しいのかもしれません。

このブログでは分かりやすさを重視し、

・遠くまで行って帰ってくる ➡ 進香

・特定の地域を練り歩く ➡ 遶境

と定義しています。

 

北港媽祖遶境について

北港媽祖遶境は進香ではなく遶境になりますが、その評判の高さイベントの盛大さ、そして媽祖とともに歩いて周辺の村々を巡ることができることから、この徒歩進香のブログでも紹介させていただくことにしました。

遶境はこれまで数多く見物し、また何度かメンバーの一員としても参加してきました。しかしさまざまな要因から、進香ほど強い興味が湧いてこないというのが正直なところです。最近では近くから遶境の爆竹の音が聞こえてきても、観に行くことさえしなくなりました。ただこの北港媽祖遶境だけは、別格と言ってもいいでしょう。

北港媽祖遶境以外で有名な遶境は、特定の廟を持たず村々が持ち回りで行う雲林県「六房媽過爐」、王爺信仰における焼王船で名高い「東港迎王」などがあります。

 

国定重要無形文化遺産

台湾文化部が指定する国定無形文化遺産の中で、最も上位にあたる重要文化遺産とされるものが18、その中で遶境・進香にかかわるものが10あり、その内道教に関するものが8、仏教が2になります。これを見ただけでも、台湾文化において遶境・進香がいかに重要な位置を占めているかが分かると思います。

 

≪無形文化資産 重要民俗≫

西港刈香[遶境]王爺 台南市

大甲媽祖進香[進香]媽祖 台中市

北港媽祖遶境[遶境]媽祖 雲林県

白沙屯媽祖進香[進香]媽祖 苗栗県

東港迎王[遶境]王爺 屏東県

南鯤鯓代天府進香期[進香]王爺 台南市

金門迎城隍[遶境]城隍爺 金門県

六房媽過爐[遶境]媽祖 雲林県

 

ちなみに仏教に関するものは観音信仰の「東山迎佛祖」(台南)と「羅漢門迎佛祖」(高雄)です。他には少数民族のお祭りなどが指定されています。

 

最後に

それでは以降の記事で、大甲媽祖進香白沙屯媽祖進香を中心に、合わせて南瑤宮笨港進香、北港媽祖遶境についても紹介してまいります。

 

 

 

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