[巡礼準備]徒歩進香の日程&申込
二大徒歩進香の日程や申込方法、参加までの流れについて解説いたします。
日程が発表されると、参加者は休みの確保、申込、事前参拝、宿泊の手配、電車のチケット入手等に動きます。
ここでは2020年〜23年の日程とオンライン参加について、さらに2019年のケースをもとに申し込みから参加までの流れを解説しています。
非常にめずらしいことに、2019年は大甲媽祖、白沙屯媽祖の日程がまる被りし、2020年も一部日程が重なりましたが新型肺炎により延期となっています。2021年も3年続けて日程がぶつかりました。
2024年の開催についても更新してまいります。
※ 徒歩進香についてはこちらへ ※
[目次]
- 日程の決定について
- 大甲媽祖遶境進香 V.S. 白沙屯媽祖進香
- 大甲・白沙屯媽祖進香情報[2024年]
- 大甲・白沙屯媽祖進香情報[2023年]
- 大甲・白沙屯媽祖進香情報[2022年]
- その他イベント日程情報[2022年]
- 大甲・白沙屯媽祖進香情報[2021年]
- その他イベント日程情報[2021年]
- 徒歩進香参加計画[2021年]
- 大甲・白沙屯媽祖進香延期情報[2020年]
- 大甲媽祖遶境進香日程[2020年夏]
- 白沙屯媽祖進香日程[2020年夏]
- 大甲媽祖遶境進香日程[2020年春]<延期>
- 白沙屯媽祖進香日程[2020年春]<延期>
- 二大徒歩進香参加計画[2020年春]<延期>
- その他遶境進香日程[2020年]<延期・中止>
- 大甲媽祖遶境進香 申込[2019年]
- 白沙屯媽祖進香 申込[2019年]
- 徒歩進香への参加方法
- 参加する上での注意点
日程の決定について
日程は占い(擲茭)により神様の意思を尋ねることで決定されます。毎年大甲媽祖は旧暦1月15日午後6時頃、白沙屯媽祖は旧暦12月15日午後1時頃に日程を決める儀式が行われます。開催日はおおよそ儀式の1~3か月後です。
大甲媽祖の占いは形骸化しています。事前に日程が決められており、それでいいかどうか媽祖にお伺いをたてます。OK(聖杯)が出る確率は50%です。もしNO(哭杯)が出たとしても、少し出発時間をずらして再度お伺いをたてます。たいていは3回以内で決定しています。実際多くの廟では、このような形骸化した方式での占いを行っています。
定かではありませんが、大甲媽祖は清明節前後の金曜日、時間は23時あたりから媽祖にお伺いをたてていると想像されます。さらに日程が清明節とは重ならないように配慮されます。
また同じく大甲鎮瀾宮で開催される自転車ロングライドイベント「萬眾騎」の数週間後、マラソンイベント「BOBIRUN」の翌週もしくは翌々週になるケースが多いようです。
大甲媽祖はこのように一定の法則性があるので予想しやすいのですが、白沙屯媽祖の場合は厳格に日程を決める占いが行われているためランダムであり、予測はかなり困難です。出発や戻りなど、月、日にち、時間などを細かく3回の聖杯が出るまで何度も繰り返し擲茭が行われます。
余談になりますが歴史を遡ると、もともと白沙屯媽祖の日程決定の儀式は、80年代前半頃まで近隣廟に祀られる王爺が乩童に降臨し、媽祖に代わり日程を告げていたと言われています。
大甲媽祖遶境進香 V.S. 白沙屯媽祖進香
二大徒歩進香の日程がかぶった年は、信者たちはどちらを選ぶのか選択をせまられることになりました。
最高の盛り上がりをみせイベント化の進む「大甲媽祖」
V.S.
シンプルながら伝統を守り続ける「白沙屯媽祖」
このような構図になります。参加者のみなさん、いろいろな想いを持って参加を決めていると思います。周りを見回したところ、熱心な媽祖の信者の方は大甲媽祖の商業化、イベント化を嫌い、白沙屯媽祖を選んでいるようです。敬虔な信仰心というよりも、にぎやかなイベントに参加したいという方は大甲媽祖を選ぶ傾向にあります。
ただ白沙屯拱天宮も宗教商業化の波を抗えず、スーパーなどでお守り袋など白沙屯媽祖グッズの販売を始めました。白沙屯媽祖進香もいずれ徐々に伝統を失いイベント化していってしまうのかと思うと、すこし寂しい気持ちもしています。
参加するにあたり、私はやはり神様とのご縁が大切だと考えています。私がこの世界に引き込まれたもともとのきっかけは大甲媽祖でした。
また信仰心というだけではなく、大勢の人たちと歩く、道中での人情味を味わうことがポイントとなるので、2019年は大甲媽祖遶境進香を優先させることにしました。ルートが決まっている分、大甲媽祖の方が地域の人たちとのふれあいの機会は必然的に多くなります。
ただ陣頭や神輿といった行列自体は、伝統を守るシンプルな白沙屯媽祖の方が心地よく好きなので、正直かなり迷いました。特に神輿が方向を選ぶ際の銅鑼の音、左右に揺れる動きには心を躍らされます。神輿に付き添い歩いている時も、やはり白沙屯媽祖の方がしっくりきます。
大甲媽祖は陣頭が非常に多いため、停駕地の近くでは頻繁に渋滞します。これは見物や短期間歩くといった面から考えると楽しめていいのですが、往路もしくは全行程を歩くとなるとかなりのネックとなってきます。
2020年は事前準備をしていたにもかかわらず、新型肺炎の影響で渡航が出来ず、大甲、白沙屯ともにオンラインでの参加となりました。その中で感じたのは、大甲媽祖よりも白沙屯媽祖に参加できない悔しさの方が上回っていたことです。今後もしどちらか一方のみの参加となった場合は、白沙屯媽祖を優先に計画していくことになると思います。
大甲・白沙屯媽祖進香情報[2024年]
今年も白沙屯媽祖進香と大甲媽祖遶境進香の日程が発表になりました。
去年は巡礼参加に向けてのトレーニング中に足を骨折し参加を断念しましたが、今年はジムでのトレーニング中に肩腱板を断裂しこれから手術となる見込みです。
もう徒歩進香とは縁が切れてしまったのかもしれません。
今年も参加はできませんが、一応情報だけ載せておきます。
【白沙屯媽祖進香日程】
【大甲媽祖遶境進香日程】
大甲・白沙屯媽祖進香情報[2023年]
1月6日に儀式に行われた儀式にて白沙屯媽祖の開催日程が決定し、まさかの2月開催となりました。また一昨年同様に復路が急行軍となっています。北港を午前1時出発、慈后宮に午後3時着と想定すると、今年は北港-通霄を38時間の行程になります。
開催は3月か4月とタカをくくっていた私は大慌てです。なぜならさすがに2月はないだろうと、すでに仕事の予定を組んでしまっていたからです。2月11日台湾行き、2月21日帰国でも12日間の休みが必要となり、前後1日余裕をみると2週間です。
復路の急行軍だけ歩くとしても、最短で2/16台湾行き、2/17北港入廟、2/18-20北港~白沙屯、2/21帰国となり約1週間の休みが必要となります。
さらに冬の台湾ではこれから春節を迎えます。お隣中国でもそろそろのべ20億人が大移動を行う「春運」が始まっている頃だと思います。台湾でも感染者は増加傾向にあり、中国の感染状況を考慮すると、これから多くの「台商」が帰国することで台湾での感染者も増える可能性が危惧されます。日本で増えている変異株ケルベロス、アメリカで拡大中の変異株グリフォン、さらには現在中国で大流行している変異株bf7といったオミクロンの変異株の感染拡大が想定される時期での渡航となります。
軽症だとしても異国でのコロナ感染は非常に大変になるでしょう。参加される方は事前に現地の情報を集めて対策を十分採った上で参加をされてください。今年も昨年同様にワクチン三回接種が申込の条件となっています。インフルは日本に比べて流行が少ない見通しです。
日本から台湾への渡航は、現在のところ隔離等の措置は取られていませんが、2日に1回の検査キットでの検査が求められます。また今後台湾で感染が拡大すれば、陰性証明や台湾入国および日本帰国時にPCR検査が必要となる可能性もあります。
大甲媽祖は予測通り4月21日の出発となりました。今年は標哥が自ら日程決定の儀式を行い、2回の擲茭で決定しました。4月頃にはコロナも落ち着きマスクなしで気持ちよく歩けるかもしれません。気候的には気温が上がる頃なので、暑さ対策が必要になるでしょう。
【大甲媽祖遶境進香日程】
[2023年4月22日(土) ~ 30日(日) 9日間]
起 駕 : 4月21日(金)23時05分
新港到着: 4月24日(月)夜
大甲戻り: 4月30日(日)深夜
[オンライン徒歩進香]
何とか間に合わせようと骨折からのリハビリを続けましたが、10㎞ウォーキングしただけで繰り返しぶり返す痛みに悩まされ結局間に合いませんでした。これでオンライン参加4年目となりました。
【白沙屯媽祖進香日程】
[2022年2月12日(日)~ 2月20日(月) 9日間]
白沙屯出発: 2月12日(日) 1時25分
北港到着 : 2月17日(金) 正午頃(?)
進火儀式 : 2月17日(金) 23時40分
慈后宮到着: 2月19日(日) 15時頃(?)
白沙屯戻り: 2月20日(月) 16時
開爐儀式 : 3月3日 (金) 0時25分
申込期間: 1月16日 〜 2月8日
参加費: 徒歩 700元、観光バス 2,300元
※申込時にはワクチン三回接種証明が必要
[オンライン徒歩進香]
まさかのオンライン参加4年目となってしまいました。歩いている皆さんを見ると本当にうらやましくて仕方ありません。
[日本のTV番組で特集が組まれました]
大甲媽祖が開催されているちょうどその時、TBSの『世界ふしぎ発見!』でなんと白沙屯媽祖進香が特集されていました。まさに感動です。
オンライン参加をしていた際に日本からの取材が入っていることは知っていましたが、まさかふしぎ発見だったとは驚きです。これで番組を見た多くの日本人が徒歩進香に興味をもってくれたことでしょう。
これまで出版社などに雑誌の台湾紹介ページで徒歩進香を紹介してもらえないか連絡をしていたのですが、どこも相手にしてはもらえませんでした。
今後はぜひ大甲媽祖も紹介していただき、徒歩進香に熱狂する日本人がますます増えていくことを願っています。
[参加に向けて]
問題はこのタイミングで来月の仕事の調整がつくかどうかになります。2週間は無理だとしても、1週間ぐらいはなんとかなるかもしれません。そうなると、往路の出発を狙うか、復路の急行軍にリベンジするかです。往路を歩くとしたら4日間、復路なら3日間+遊庄。
もともとは復路を歩いて急行軍リベンジを狙っていましたが、それだと進香の最大の特徴である人情味を味わうことなく終わってしまいます。また最終日は苦手な大混雑の人込みの中を歩くことになり、そう考えると往路で4日間歩いた方がいいのかもしれません。
あと一点問題は、台湾では現在コロナの感染者が増加傾向にあり、春節、元宵節を過ぎた段階で感染が爆発している可能性も否定できません。日本でもコロナとインフルがダブルで大流行している可能性があります。異国の地で感染して、現地の医療に負担をかけるわけにはいきません。今後準備を進めながら、状況を見極める必要がありそうです。
<往路> 4日間参加
2/10 日本→台湾
桃園→彰化
彰化泊
2/11 午後 白沙屯入り
深夜 白沙屯出発
2/15 西螺 or 溪州駐駕?
彰化泊
2/16 帰国
<復路> 3日間+遊庄参加
2/16 日本→台湾
桃園→彰化
彰化泊
2/17 彰化→北港
北港で進喔
2/18 海岸沿いを北上
2/19 通霄
2/20 白沙屯
2/21 遊庄 彰化泊
2/22 帰国
春先からウォーキングやジョギングなどのトレーニングを開始し、秋には長距離のウォーキング大会に参加するなど徒歩進香を歩く準備を行いました。1月に日程が決定した後、参加までの残り時間が少ないと慌てて渡航の手配や結縁品探しなどを進め、またトレーニングの強度を強めたところ、長距離ウォークのトレーニング中に下り坂の歩道に開いた大きな穴に気づかず、足を取られ転倒し足を骨折してしまいました。
普通に歩けるようになるまで3ヶ月が目安となるため、長距離の徒歩進香となると2月の白沙屯媽祖どころか4月の大甲媽祖にも間に合いそうになく、医師からも参加の許可をいただけませんでした。
今年の参加はもはや絶望的です。本当に悔しくてなりません。
大甲・白沙屯媽祖進香情報[2022年]
日台間の限定旅行ツアーが復活かという話がちらほらと聞こえるようになり、2022年こそはようやく歩けるかもという期待が見えはじめていた矢先、オミクロン株の流行という新たな危機への直面を余儀なくされることになりました。現状では弱毒で重症化のリスクは小さいようですが、これから変異が起こる可能性を考えるとまだまだ安心はできません。それでも参加の可能性を信じて準備は進めていきたいと思います。
台湾政府はビジネス客のみ入国を緩和する方針を打ち出しました。観光客の入国は今年も困難な見込みです。
新しい情報があれば、都度更新いたします。
白沙屯媽祖は1月17日に、大甲媽祖は2月15日に日程選定の儀式が行われました。
【大甲媽祖遶境進香日程】
[2022年4月9日(土) ~ 17日(日) 9日間]
起駕: 4月8日(金)23時00分
萬眾騎は3月12日、BOBIRUNが3月20日に開催されます。
3/29にはコロナの感染者増加により、参加者は3回のワクチン接種が義務付けられました。また他にも、マスクをつけること、鑽轎腳なし、搶轎なし、流水席なしなどがアナウンスされました。
[オンライン徒歩進香]
オミクロン株の拡散が続く中、大甲媽祖の神輿が大勢の人に見送られ出発しました。これでオンライン参加は3年目となりました...
【白沙屯媽祖進香日程】
[2022年5月20日(金)~ 5月27日(金) 8日間]
白沙屯出発: 5月20日(金) 午前2時15分
北港到着 : 5月22日(日) 正午頃
進火儀式 : 5月23日(月) 午前0時15分
白沙屯戻り: 5月27日(金) 午後3時05分
開爐儀式 : 6月7日(火) 午前1時20分
申込期間: 4月18日 〜 5月16日
参加費: 徒歩700元、観光バス2,100元
進香団服は9万着のみ準備されるとのことです。
白沙屯媽祖でも大甲媽祖同様に、申込時には三回のワクチン接種証明書の提示が義務付けられます。
5月12日現在、台湾の感染者数は10万人に向かって激増を続けていますが、未だ延期の案内がないことからこのまま開催となる見込みです。
オンラインでの参加が勧められていますが、ワクチン三回接種済証明押印ありの腕章を着ければ徒歩での参加も可能です。
今年は大甲媽祖との日程被りはなくなりました。また急行軍でもありませんので、初めての方でも参加しやすいでしょう。
私もコロナが落ち着き参加可能となれば、白沙屯媽祖を優先に計画を立ててまいります。
[オンライン徒歩進香]
感染数が記録更新する中での起駕となりました。大甲媽祖と同様にオンライン参加3年目です。
なぜかは分かりませんが、今年は事前に決定していた時間よりも30分ほど前倒しでの出発でした。正直なところ、参加されている方々が羨ましくて仕方ありません。
その他イベント日程情報[2022年]
新しい情報があれば、都度更新いたします。
〔徒步進香〕
【東山迎佛祖】 觀音菩薩(仏教)
行き:1月25日/帰り:2月10日
※コロナ拡大のため関係者のみで実施
【彰化南瑤宮笨港進香】 媽祖(老媽四)
2022年3月13日 ~ 3月18日
【龍結媽徒歩北港進香】 媽祖
2022年4月24日~5月1日
〔遶境〕
【羅漢門迎佛祖】 觀音菩薩(仏教)
中止
【北港媽祖遶境】 媽祖
2022年4月19日 ~ 4月23日
※遶境は最初の2日間
【新莊大拜拜】大眾爺
2022年5月29日〜30日
〔部分徒歩進香〕
【桃園市龍德宮四媽祖徒步遶境】 媽祖
2022年4月2日 ~ 4月10日
〔進香期〕
玄天上帝 4月3日の生誕日前後
媽祖 4月23日の生誕日前後
王爺 李府千歲 5月26日、范府千歲5月27日、池府千歲7月16日、朱府千歲9月10日、吳府千歲10月10日の生誕日前後
中壇元帥 10月4日の生誕日前後
大甲・白沙屯媽祖進香情報[2021年]
3月初旬の段階で、4月の渡航はやはり絶望的であることが判明しました。うすうす分かってはいたことですが、二年連続歩くことが叶わず、大変残念でなりません。参加される予定だった方は、昨年同様オンラインでの参加をご準備ください。
ただ冬にコロナが大流行するという予測もなされており、ワクチンや特効薬の開発も間に合わない見込みです。そこで来春の進香についても、日本からの参加は困難である可能性を念頭に準備を進めてください。
2021年1月19日、桃園の病院で発生したクラスター感染を受けて、台湾政府は春節期間の大規模宗教イベントを自粛するよう呼びかけました。これにより、続々と道教イベントの中止が発表されています。今後感染が広がれば、今年の進香は中止もしくは夏秋の開催となるかもしれません。大甲鎮瀾宮では、媽祖が天に召された日とされる旧暦9月9日以前ならば延期可能としています。
2月24日には、3月1日より外国人の入国を一部緩和との報道がなされました。しかし観光での入国はできないため、まだまだ厳しい状況は続いています。
大甲媽祖、白沙屯媽祖の日程が出そろいました。3年連続の日程被りとなっています。日本からの入国が可能となれば、1回の渡航で両方を歩くことが可能です。大甲媽祖と白沙屯媽祖が出会う可能性があるとしたら、おそらく4月14日の吳厝あたりになるでしょう。白沙屯媽祖の復路は急行軍となるため、4月17日は駐駕なしとなる見込みです。
ただし今後の新型肺炎の状況次第では延期、中止の可能性も残されています。
【大甲媽祖遶境進香日程】
[2021年4月10日(土) ~ 18日(日) 9日間]
大甲起駕: 4月9日(金)23時05分
萬眾騎は3月6日、BobiRunは3月28日開催。
2021年のテーマは「承諾(約束)」。
※ちなみに過去のテーマは、「薪傳(伝授)」、「媽祖跟隨者(媽祖に付き添う者)」、「付出(尽くす)」、「人情味」などです。2022年のテーマはもしかすると「堅持」あたりかもしれません。
《オンライン徒歩進香2021》
2021年大甲媽祖遶境進香がいよいよスタートしました。今年も進香旗を手にオンライン参加をしております。
初日、多くの信者たちが神輿に付き添い歩いています。 私も遠く離れた地より心だけは一緒に進みます。
四日目、午前八時より御祝の儀式が行われました。多くの信者が参列しています。二時間ほどかけて厳かな儀式が無事終了しました。深夜より復路がスタートします。
復路の彰化県では乱闘が2回発生しニュースを騒がせました。これも大甲媽祖の一つの伝統ですね。
神輿は警察の集団に護られて彰化の街を歩いています。週末ということもあり、深夜にもかかわらずものすごい人数が付き添っています。再び乱闘騒ぎが起きたようです。
神輿は最終日深夜、無事鎮瀾宮に戻りました。
こうして2021年大甲媽祖遶境進香は成功裏に幕を閉じました。
※生配信は下記リンクへ※
https://www.facebook.com/Dajiamazu/
【白沙屯媽祖進香日程】
[2021年4月12日(月)~ 19日(月)(8日間)]
白沙屯出発: 4月11日(日) 23時40分
北港到着 : 4月16日(金) 正午頃
進火儀式 : 4月16日(金) 23時
白沙屯戻り: 4月19日(月) 14時45分
※開爐は4月30日と記載がありますが、4月29日23時になります。
申込期間: 3月13日 〜 4月8日
参加費: 徒歩700元、観光バス2100元
今年は非常に珍しい復路の急行軍となりました。復路の北港から拱天宮までは約63時間ですが、北港から通霄慈后宮までのおよそ140㎞を約39時間で歩くことになります。過去の急行軍と比べれば比較的楽なように見えますが、ルート次第では距離はさらに伸びる可能性もあります。とは言っても、慈后宮には翌朝の出発までに間に合えばいいので、往路の急行軍に比べて難易度はそれほど高くありません。しかし往路を歩いた後の急行軍は、なかなか足にきついようにも思います。
また今年の申込人数は、このようなご時世にもかかわらず7万8千人を超えました。
《オンライン徒歩進香2021》
白沙屯媽祖の神輿が厳かに出発しました。オンラインでの参加となりますが心踊ります。
オンラインでの参加の利点は何といっても、こうして二画面同時参加できます。こうしたオンライン参加で感じるのは、やはり白沙屯媽祖の方により心が動き見入ってしまうということです。
三日目、西螺では大甲媽祖と白沙屯媽祖が出逢うかもしれないと期待されましたが、残念ながら叶いませんでした。しかし大甲媽祖が西螺福興宮、白沙屯媽祖が西螺廣福宮と同じ街に駐駕というのもすごく夢があります。
四日目、土庫順天宮の前では廟の人たちが神輿を迎え入れるため参拝をします。神輿は躯体を揺らしながら思案します。その隣にお爺さんも跪き拝んでいました。すると神輿はそのお爺さんに導かれるかのように左の道へと入っていきます。その方は六房媽の関係者の方で、白沙屯媽祖は六房媽の紅壇で駐駕となりました。感動的な瞬間でした。
神輿は無事北港に到着しました。現地はものすごい人出です。2年前、この人の渦の中にいたことが遠い昔のように思えます。
復路の急行軍は、予想通り海側ルートを選択しました。高速道路の高架下をかなり速いペースで進んでいきます。急行軍は北港から苗栗県の県境まで続き、約140kmを33時間で踏破しました。
最終日媽祖をのせた神輿は無事拱天宮に戻り、2021年進香は成功裏に終了いたしました。
廟に戻った翌日は、集落を巡る遊庄遶境が行われました。田舎の素朴な信仰心が心を打ちます。
※生配信は下記リンクへ※
その他イベント日程情報[2021年]
〔徒步進香〕
【東山迎佛祖】 觀音菩薩(仏教)
行き:2021年2月4日
戻り:2021年2月21日
※外部からの参加は中止との発表がありました。
【虎尾福安宮糖廠媽鹿港新祖宮謁祖進香】 媽祖
2021年2月28日 〜 3月1日
※100km程度の距離を24時間の模様。
延期が発表されました。
【屏東萬巒鄉保王府徒步謁祖進香】 廣澤尊王
2021年3月16日 ~ 21日
2021年4月1日 ~ 4日
【南投受鎮宮往松柏坑受天宮徒步巡香】 玄天上帝
2021年4月3日 早上7點起駕
【台南下營茅港媽祖徒步會香】 媽祖
2021年4月10日 ~ 11日
【高雄鼔壽宮往台南大天后宮祈福祝壽會香】 媽祖
2021年4月17日 ~ 21日
【彰化南瑤宮笨港進香】 媽祖
2021年4月18日 ~ 4月25日
6日目に大河の濁水溪を歩いて渡る「潦溪」が実施されました。(三年に一度)
【龍結媽徒歩北港進香】 媽祖
2021年5月27日 〜 6月8日
※延期が決まりました。
【西螺魚寮鎮南宮前往松柏坑受天宮徒步進香】 玄天上帝
2021年6月11日 〜 13日
※延期が決まりました。
〔遶境〕
【羅漢門迎佛祖】 觀影菩薩(仏教)
2021年3月26日 ~29日
※2021年は南海紫竹寺主催
【北港媽祖遶境】 媽祖
2021年4月30日 ~ 5月4日
※遶境は最初の2日間
【東港迎王】 王爺
2021年10月24日 ~ 31日
【六房媽過爐】 媽祖
2021年5月22日(2021年は土庫→五間厝)
※一度は昨年同様遶境の中止が発表されましたが、その後撤回されました。
※※新型肺炎の影響で過爐のみ執り行い、遶境は中止となりました。
〔秋季徒歩進香〕
【臺中浩天宮大庒媽往北港徒步進香】 媽祖
2021年9月26日~10月2日
【西螺新天宮徒步北港朝天宮進香】 媽祖
2021年10月30日~10月31日
〔部分徒歩進香〕
【桃園市龍德宮四媽祖徒步遶境】 媽祖
2021年3月21日 ~ 28日
【西螺福天宮社口媽謁祖進香】 媽祖
2021年4月22日 ~ 25日
徒歩進香参加計画[2021年]
三月初旬の段階で、四月の渡航はほぼ絶望的であることが分かりました。大変残念ですが、今年の徒歩進香も昨年同様オンラインでの参加となります。
コロナの状況次第となりますが、現状から考えると、渡台はかなり厳しい見通しと言わざるを得ません。ただ希望は捨てずに準備を進めていきます。この期間は仕事量を調整し、現地でできることだけを行う予定です。
日程の調整がつかない場合は、大甲、白沙屯を歩き、南瑤宮の潦溪だけを体験し帰国します。その際は、4月初旬渡台、4月25日頃のGW前の帰国で計画を立てます。
課題は、如何にして宿泊費を抑えるか、またイベント参加期間中の荷物を預ける場所探しです。ゲストハウスが可能であればそこに、ダメなら駅の手荷物預かり所にスーツケースを預けて歩きます。
- 3月下旬 渡台
台中ゲストハウス泊。事前に大甲鎮瀾宮と白沙屯拱天宮を参拝します。
- 3/26-29 羅漢門迎佛祖
まず足慣らしとして、4日間を歩きたいと思います。旗山に拠点を置き、旗山観光を楽しみ、イベント後は前回行くことのできなかった仏光山まで足を延ばす予定です。
- 4/3 南投受鎮宮徒步巡香
南部から中部に戻り、今年最初の徒歩進香は玄天上帝の山登り進香です。
- 4/10-18 大甲媽祖遶境進香
4/9に大甲入りし、往路を新港まで歩きます。その後白沙屯媽祖を追いかける計画です。4/9の午前中には歩き出し。4/11の昼には新港にゴールし、その夜出発の白沙屯に間に合わせるという案もあるにはありますが、道中全く神輿とともに歩かないというのも非常に惜しい気もします。
- 4/12-19 白沙屯媽祖進香
12日に大甲媽祖を新港まで歩いた後、台中市にいる白沙屯媽祖を追いかける予定です。そのまま拱天宮のゴールまで歩きます。可能であれば20日の游庒も歩きます。
- 4/18-25 彰化南瑤宮苯港進香(4/23潦溪)
4/23の潦溪への参加を中心に考え、白沙屯後の足の状態次第で参加日数を決定する予定です。
- 4/30-5/1 北港媽祖遶境
4/30と5/1の2日間の参加で吃炮しまくります。宿泊は野宿か、嘉儀での宿泊を検討します。
- 5月初旬 GW後帰国
北部の安いゲストハウスに移り、GW後のエアチケットの値段が下がるタイミングで帰国します。
さらに進香の合間の時間を利用し廟巡りをして、台湾媽祖パスポートの御朱印を100個集めたいですね。
大甲・白沙屯媽祖進香延期情報[2020年]
2020年大甲媽祖遶境進香および白沙屯媽祖進香の延期が決定しました。
白沙屯媽祖進香の日程が占いにより決定されました。7月5日出発です。灼熱の太陽の下、マスクをつけての徒歩進香になります。参加される皆さんは、熱中症にならないよう十分注意してください。(2020/6/16)
現在大甲媽祖が絶賛開催されていますが、そんな中驚くべき速報が入ってきました。白沙屯拱天宮にて占いにより進香開催へゴーサインが出されました。来週火曜日に日程が決定されますが、早ければ来週中にも開催となる見込みです。これで大甲、白沙屯ともに参加不可となる可能性が高くなりました。(2020/6/13)
昨日、白沙屯媽祖も2か月以内に実施されるとの報道がなされましたが、これは飛ばし記事であるように思います。夏場の灼熱の太陽の下での開催は、さすがに無理があるでしょう。今週末会議が開かれますので、そこでなにか具体的な方向性が出されるものと思われます。(2020/6/10)
大甲媽祖の日程が決定しました。6月11日出発です。3日後とは誰も想像していなかったでしょう。まさかの日程に正直驚きを隠せません。大変残念ですが、これで今年参加の可能性は潰えてしまいました。(2020/6/8)
今朝大ニュースが飛び込んで来ました。本日昼12時(日本時間)に大甲媽祖の日程が決定されるようです。10月実施の可能性が濃厚と見られています。(2020/6/8)
白沙屯媽祖進香の実施の可否を、旧暦7月に決定するとアナウンスがありました。旧暦7月1日は8月19日にあたります。開催は旧暦9月以前と言われていますので、準備の時間を考えると、やはり気温がやや下がる9月下旬から10月上旬の開催が濃厚なようです。(2020/5/22)
旧暦9月前の開催となるため、気温のやや下がる9月から10月に開催と考えられていましたが、台湾での道教イベント再開が思いのほか速いスピードで進んでいます。そこでもしかすると、大甲白沙屯媽も6月、7月といったもっと早い段階での開催の可能性も出てきました。
しかし外国からの参加の可否は、やはり依然として不透明なままであり、外国人旅行者受け入れは10月以降との見通しも出ています。(2020/5/16)
5月に入り台湾の情況は大分落ち着きを見せています。それに伴い、さまざまな道教のイベントも行われ始めました。先日六房媽も規模縮小ながら、無事開催されました。
このまま抑え込みが順調に行くようであれば、9月後半から10月前半にかけて、大甲媽祖、白沙屯媽祖の徒歩進香が行われる可能性が高くなってきました。
しかし外国からの参加の可否はいまだ不透明です。おそらく日本からの参加は難しいような気もしています。ただ参加予定者は、希望を捨てずに、粛々と準備を進めていきましょう。(2020/5/9)
イベント延期時期については、新型肺炎が収まるのを待って、再度媽祖にお伺いをたてる儀式が行われます。おそらく10月前後という線が濃厚です。
大甲媽祖の日程予想:10月9日23時起駕
白沙屯媽祖の日程予想:10月初旬
(2020/2/27)
昨日、日本からの渡航者に向けて新たな制限が発表されました。渡航を直接制限するものではありませんが、現地での行動にいくつか要求があります。その中で以下の部分に注意が必要だと考えられます。
(3)何らの症状が出ていないのであれば,正常に生活することで良いが,公共の場所に出入りすることは出来る限り控え,外出時には全行程でサージカル・マスクの着用を厳格に遵守する。
https://www.cdc.gov.tw/Bulletin/Detail/MkZYxI-8Cj8Fob8VGjZszA?typeid=9
ここから考えると、恐らく徒歩進香への参加は厳しいのではと理解されます。ただ現在多くの人たちが大甲白沙屯に対し中止もしくは延期を求めています。政府もこれら非常に多くの人が集まるイベントを重視しており、今後も注視していく必要があります。
(2020/2/25)
台湾政府は昨日、日本への渡航について、レベル2(警戒)へ引き上げると発表しました。それに伴い、日本からの入国についても、今後なんらかの制限を実施する可能性があると述べています。
大甲鎮瀾宮や白沙屯拱天宮は、いまの段階で予定通り実施するとしていますが、今後政府から何らかの指導があり、規模縮小もしくは延期される可能性もあります。
私は渡航の準備を進めていますが、ギリギリまで状況を見守る必要があると考えられます。(2020/2/23)
現在台湾よりも日本の感染拡大が深刻になりつつあります。台湾は日本への渡航について注意喚起を発表しました。今後日本での拡大が進むと、一時的に台湾への入国を禁止される恐れがあります。
また台湾でものちに感染者を出した大型クルーズ船2隻が停泊しており、さらに感染経路不明な感染者も見つかっています。今後大甲媽祖、白沙屯媽祖が規模縮小となる可能性も否定できません。エアチケットやホテルの予約は、もう少し様子を見てから行うことをおすすめします。(2020/2/18)
新型肺炎の感染が世界で拡大しています。台湾ではSARSの教訓を受けて、かなり厳格な水際対策を取っており、現時点で感染はそれほど広がっておりません。
しかし今後の状況によっては、他のイベント同様、大甲媽祖や白沙屯媽祖の徒歩進香も、縮小、延期、中止となる可能性があります。新しい情報が分かり次第、この記事でも紹介してまいります。
また非常に多くの人が集まるイベントであるため、参加を計画する際には現地の情報を十分集めた上で参加の決定を行ってください。また本日現在、台湾では旅行者へのマスクの販売を停止しています。自己防衛についても、しっかりと準備を行い参加してください。(2020/2/8)
大甲媽祖遶境進香日程[2020年夏]
新型肺炎が落ち着きをみせ、政府から大規模道教イベント開催のゴーサインが出たことで、即座に日程選択の儀式が開かれ、開催の日程が決定しました。
2020年 6月12日(金) ~ 6月20日(土) 9日間
6月11日(木) 23時00分 大甲スタート
6月14日(日) 新港着
6月15日(月) 終日儀式
6月16日(火) 復路スタート
6月20日(土) 大甲戻り
立ち寄り先に変更はないようですが、新港奉天宮で行われる儀式が自由参拝となっています。
新型肺炎の流行も落ち着き、政府から大規模道教イベント開催にゴーサインが出されると、予告もなく、日程が可及的速やかに決定されました。なんと出発は3日後です。
あまりの突然の決定に、参加者にとって、休暇が取れるかどうかが今回の鍵となりそうです。また私のような海外からの参加者は、おそらく全滅だと思われます。白沙屯媽祖急行軍になぞらえて、今年は大甲媽祖突然軍と名付けたいと思います。
3日後という決定についても、出発の3日前に進香の開幕を告げる「放頭旗」の儀式を行わなければならないからです。なので、本当にぎりぎりの日程になっています。
日程は占いにより決定されてはいるのですが、白沙屯媽祖と違い、おおよその日程は廟側が前もって決定し、細かい時間などが占いにより決められています。
このことから考えると、裏で政府と折衝が行われており、事前にこの日程はある程度決められ、一部の廟関係者のみで共有されていたものと想像されます。暑い時期の上に、突然の決定により、神輿グループや陣頭グループの方々がどこまで事前準備ができていたのか心配です。また参加者たちも、出発3日前に開旗、犒軍を行う必要があり、食事も素食にしなければなりません。
もともとニュースなどでは、涼しくなる10月の実施だろうという予測が報道されていました。私もそう考え準備していました。
おそらく秋は新型肺炎の第二波により、開催が難しくなると判断したのではないかと想像されます。もしかすると、最近手術を終えたばかりの大甲鎮瀾宮董事長である標哥の病気となにか関係があるのかもしれないという勘繰りさえも飛び交っていました。
廟からの案内では、見物者はなるべくオンラインで見物するよう求めています。そのため、流水席は禁止、鑚轎脚は禁止をされないまでも、機会は相当少なくなると予想されます。搶轎も禁止だそうですが、禁止で制限できるものなのか疑問が残ります。
一ヵ所に集まる人数も800人までと制限されています。果たしてコントロールは可能なのか、参加したことがある者にとっては疑問が残るところです。
また参加者は全行程においてマスクの装着を義務付けられ、神輿より早めに出発するよう求められています。さらに起馬宴(出発前の宴会)は中止され、新港到着後の祝壽大典は自由参拝に変更されました。廟関係者の参加人数も絞られます。大甲では当日参加者の事前実名登録が行われます。
さらに鎮瀾宮より信者や参加者に向けて、実際に歩くのではなく、オンラインでの観覧で参加するよう呼びかけられています。そこで私も、今年はオンライン徒歩進香で参加したいと思います。おそらく大甲鎮瀾宮のFBで配信されると思いますので、オンライン参加される方は、前もってフォローしておいてください。
https://m.facebook.com/dajiamazu1730/
また以下のリンクで神輿の現在地を確認することができます。
http://mazu.skyeyes.tw/MazuTrack.aspx
【オンライン徒歩進香2020】
今年は一緒に歩くことは出来ませんでしたが、進香旗を手にオンライン参加をしました。鑚轎脚などが中止されたため、なんと午後二時に西螺福興宮に到着したようです。驚異のスピードです。
心は媽祖とともに進香の道を進みました。
中継はところどころで中断されてしまいましたが、9日間のオンライン進香を終えることが出来ました。
※ 大甲媽祖についてはこちらへ ※
白沙屯媽祖進香日程[2020年夏]
もともとは秋の開催となる見込みでしたが、大甲媽祖に続いて、白沙屯媽祖の早期の開催も決定しました。おそらく秋の第二波を警戒してのことだと推測されます。
2020年 7月5日(日) ~ 7月13日(月) 9日間
7月5日(日) 2時15分 白沙屯出発
7月8日(水) 北港着
7月9日(木) 復路スタート
7月13日(月) 15時20分 白沙屯戻り
[参加申込]
6月25日(木)~7月1日(水)
8:00-12:00、13:00-17:00
申込場所:拱天宮事務室
6月中に実施となるという儀式前の大方の予想に反して、7月の開催となりました。台湾の7月はマジで暑いです。アスファルトからの反射熱で、体感温度は50度をゆうに超えてきます。そこで白沙屯灼熱軍と名付けました。さらにマスクをつけての参加が義務付けとなると、熱中症が心配されます。参加される方は、水分補給など十分注意して歩いてください。
関係者800人という制限がある中で、大甲媽祖より参加者が集中しやすい白沙屯はどのように制限をかけるのか、廟側は頭を悩ませていると思います。さらにすでに申し込みをした人数も数万人に達しています。おそらく参加自粛のアナウンスだけで、大甲媽祖のようになし崩しの実施になると思われます。
知り合いに頼み申込だけでも行うかどうか迷っていましたが、大甲媽祖の帽子に加えて、さらに白沙屯媽祖のベストや帽子を来年まで預かってもらうとなると、さすがに気が引けるのであきらめることにしました。
白沙屯拱天宮から参加に関する注意点についての案内がありました。ポイントをまとめると、以下のようになります。
・防疫に協力すること
・ソーシャルディスタンスを取り、人が集中する場所ではマスクを着用
・発熱や風邪などの症状がある場合は参加しない
・躦轎脚などは行わない。また神輿のそばに集中しないこと
・今年は錦旗はなし
・申し込みをすれば、名前は神輿と共に進むので、必ずしも参加する必要はない
・オンライン中継での参加を勧める
また神輿の現在位置が分かるGPSアプリは、次のリンクからダウンロードしてください。
【オンライン徒歩進香2020】
大甲媽祖同様、白沙屯媽祖もオンライン参加をしました。心は遠く台湾へ飛び、御守りを手に神輿に付き添いました。以下のリンクもしくは拱天宮のFBでオンライン参加が可能です。
大勢の信者とともに白沙屯媽祖進香が盛大にスタートしました。予想はしていましたが、800人制限など守る気はないようです。大甲媽祖から3週間、感染者が出ていないことも大きいと思われます。灼熱の進香では、神輿は昼の休憩時間を長くとるために、かなりのハイペースで進みました。
またオンライン徒歩進香ではほかの参加者とチャットができるので、それも楽しみ方の一つですね。神輿が揺れ始めると進む方向を予想するコメントが大量に流れます。そして入廟などでは特等席での観覧が可能です。
白沙屯媽祖が大甲鎮瀾宮に停駕しました。感動の瞬間です。ここ10年で3回目の停駕となります。なんでこの瞬間に私はこの場にいないのか、正直悔しくてなりません。
大甲鎮瀾宮に停駕する白沙屯媽祖
灼熱の太陽の下、進香団は深夜に出発し、昼休みを長くとりながら、無事北港朝天宮に到着しました。
9日間の日程を終え、白沙屯拱天宮に無事帰ってまいりました。感動の瞬間です。
こうして私の2020年オンライン徒歩進香も終わりを告げました。来年は現地で神輿に付き添い歩けることを願ってやみません。
※ 白沙屯媽祖についてはこちらへ ※
大甲媽祖遶境進香日程[2020年春]<延期>
2020年 3月20日(金) ~ 3月28日(土) 9日間
3月19日(木) 23時05分 大甲スタート
3月22日(日) 新港着
3月23日(月) 終日儀式
3月24日(火) 復路スタート
3月28日(土) 大甲戻り
※ 大甲媽祖についてはこちらへ ※
白沙屯媽祖進香日程[2020年春]<延期>
2020年 3月24日(火) ~ 4月1日(水) 9日間
3月24日(火) 午前2時15分 出発
3月27日(金) 北港到着(正午頃)
4月 1日(水) 午後3時20分 白沙屯戻り
2月19日(水) 申込開始
場所:白沙屯拱天宮事務室
参加費:700元
観光バスプラン:2,300元(参加費込み)
正直急行軍リベンジを期待していたので、すこし残念な気持ちはあります。そしてまたしても、大甲媽祖と日程が重なりました。その他に彰化南瑤宮とも日程が被っています。
※ 白沙屯媽祖についてはこちらへ ※
二大徒歩進香参加計画[2020年春]<延期>
休みの確保はできているので、あとは新型肺炎の状況を見てからの正式な参戦決定となりますが、まずは計画を考えて行きましょう。
日本からの参加を考えている人にとっては、一回の渡航で両方の進香に参加できるという大きなメリットがあります。
3/17 日本 → 台湾 台中泊
3/18 白沙屯お参り&申込、大甲お参り
3/19 午後大甲入り 出発前のお参り 23時出発
3/20 彰化駐駕
3/21 西螺駐駕
3/22 新港着
台中泊
3/23 午後白沙屯入り 出発前のお参り
3/24 午前2時出発
清水駐駕(予想)
3/25 鹿港駐駕(予想)
3/26 褒忠駐駕(予想)
3/27 北港着
北港 → 斗六(バス) 斗六 → 台中(電車)
台中泊
3/28 帰国
かなり厳しい日程ですが、問題は7日間で300km以上を歩くという未知への挑戦です。さらには新型肺炎のリスクも存在しています。
申込は台湾入りしてから自分でと考えていますが、白沙屯のベスト、大甲の帽子、シャツがその頃には品切れになっている可能性が高いため、事前に知り合いに頼むことになるかもしれません。
残念なことに、新型肺炎の影響を受けて、後日、両イベントともに延期が発表されました。
その他遶境進香日程[2020年]<延期・中止>
・北港媽祖遶境
2020年 4月11日(土)~ 15日(水)
※メインは最初の2日間
新型肺炎拡大のため中止
・彰化南瑤宮笨港進香
2020年 3月21日(土)~ 27日(金)
3/22~23の二日間開催へ変更
2020年8月7日(金)~ 9日(日)
新型肺炎拡大のため、延期縮小が決定しました。
・高雄朝后宮徒歩進香
2020年 2月23日(日)~ 28日(金)
新型肺炎拡大のため中止
・羅漢門迎佛祖
2020年 2月29日(土)~ 3月1日(日)
2020年 3月7日(土)~ 8日(日)
新型肺炎拡大のため中止
・東山迎佛祖
2020年 1月17日(金)行き
2020年 2月3日(月)戻り
無事開催されました。
・六房媽過爐
2020年5月3日(日)AM6:30
新型肺炎拡大のため遶境は中止
儀式のみ簡易的に実施
・龍結媽徒歩北港進香
2020年 6月23日(火)~ 30日(火)
2020年 6月30日(火)〜 7月8日(水)
日程変更が発表されました。
大甲、白沙屯まで待てない私は、ひそかに6月末の龍結媽への参加を計画していますが、問題はそれまでに日本人の入国が認められるかどうかということです。刻々と変わる情勢を、じっくりと見極めていきたいと思います。早く"報復性走路"をしたいですね。
[参加計画]
6/28 日本→台湾
大甲、白沙屯参拝
台中泊
6/29 台中→西螺→龍結庄
龍結媽参拝
宿坊泊
しかし台湾政府より、日本からの入国許可は早くても10月となることが発表されました。これで参加は断念せざるを得なくなりました。
【オンライン徒歩進香】
オンラインで龍結媽の徒歩進香に参加しました。
下記リンクの龍結福德宮FBでライブ配信をしています。
二日目には潦溪(川渡り)が行われました。潦溪は河の中に居つき悪さをする水鬼(怨霊)を救い出すために行われます。しかし2メートルの水深に神輿が流され、運よく通りかかった漁船に救助されました。
幸い神輿グループの皆さんは全員無事だったのですが、このことが大きく報道されると、多くの叱責とともに、誹謗中傷がなされる結果となってしまいました。台湾の人たちにとっても、なかなか理解しがたいことなのかもしれません。
神輿は目的地である北港朝天宮に到着しました。
復路を終え、無事龍結福德宮に戻ってきました。こうして龍結媽のオンライン進香を終えることになりました。
※ 龍結媽進香についてはこちらへ ※
[道教巡礼]中規模徒歩進香 一挙紹介 - 徒 歩 進 香[巡 礼]
大甲媽祖遶境進香 申込[2019年]
【 4月8日 ~ 16日(4/7夜出発)】
鎮瀾宮出発: 4月 7日(日)22時
新港 到着: 4月10日(水)
鎮瀾宮戻り: 4月16日(火)
大甲媽祖の日程が発表になりました。2019年はまさかの白沙屯媽祖と日程が丸かぶりとなりました。徒歩進香を代表する二大イベントを両方とも参加する予定だった人たちからは、悲鳴に近い声が上がっています。
各種メディアでも、「二大女王の日程が重なり、信者たちは頭を抱える」「100年に一度の重なり」と報道されています。さらには私も参加を予定していた、徒歩進香仲間の間では根強い人気を誇る龍結福德宮の徒歩進香とも日程がかぶっています。
さらには連休明けにまた休むというのもかなり困難になるでしょう。4月5日出発という予想が多かった中、清明節のお墓参りを優先させるために日程が外されたと報道されていました。そしておそらく、連休の交通の混乱を避けるためという意味合いが大きいと思われます。しかしなぜ23時出発ではなく、22時なのでしょうか。これについてはまだよくわかっていません。
二大徒歩進香の完歩を目指す人にとっては、これで可能性が潰えることになりました。しかし2つとも参加してみたい旅行者の方にとっては、逆に朗報かもしれません。日程が被ることで、1回の来台で2つのイベントに参加できることになり、それぞれの進香団で歩くことができます。
恐らく4月14日(日)、大甲媽祖と白沙屯媽祖が共に彰化県員林市を通過、彰化市で駐駕する可能性が高くなっています。間違いなく、大大大混乱でしょう。もし実現すれば、2005年に台中市内の国道上でで双方の神輿が出会い挨拶を交わしてから、14年振りとなります。
熟慮した結果、私は前半を大甲媽祖、後半を白沙屯媽祖でいこうと計画しています。いろいろな意味で最期の参加となりそうなので、身体が持つ限り歩き続けたいと思います。
昨年と比べて、立ち寄り先に多少変更があります。
実は今年、彰化県郊外の路上で歩きの参加者の方に、SOYJOYを配ろうと計画していました。これまでいろいろいただいたことに対する御返しの気持ちです。往路歩き、復路SOYJOYです。
しかしSOYJOYの購入先まで目処をつけていたのですが、日程が重なったことで、この計画もダメになってしまいました。
日程が決まると、参加者たちは鎮瀾宮をお参りに訪れ、擲茭により媽祖に参加の可否を尋ねたり、参加の報告を行います。申込は不要ですが、このお参りが実質の申込となります。
廟では2019年版の帽子とTシャツが売られています。それぞれ300元と230元です。出発の日が近づくと売り切れてしまいますので、欲しい方はお早めに。ネットでも購入可能です。帽子は二種類、Tシャツは四色販売されています。
進香旗を持っている方は、廟内にある進香旗カウンターに持参すると、お札の付け替えや管理の方法をアドバイスいただけます。古いお札は外した後、金紙と共に金炉で焼きました。旗に改めて御朱印を押し、新しい平安符を結び、天公爐、主爐の順で過爐(炉の上で時計回りに3回回す)します。主爐だけでもかまいません。出発の日程が近づくとかなり混みあってきますので、早めにお参りに訪れた方がいいでしょう。
初めて進香旗を持つ人は、廟の入口横にあるお店で購入して下さい。お札を結び付けたり、旗への必要事項の記入などもお手伝いいただけます。ただ進香旗を持つには、最低3年は参加する覚悟が必要になるそうです。
個人的になぜかとても好きな紅綵も50元で売られています。進香参加報告のお参りの際には、所有しているお守りなどの進香グッズや新たに購入したものを忘れずに過爐して下さい。
[歩きの計画]
今年は彰化市で「搶轎」を見学しようと計画していましたが、地元の人から「あれはヤラセだよ」と教えられ、すこし興ざめしてしまいました。
0日目(4/7)
お昼には大甲入りし、媽祖に到着と出発準備OKの報告をした後、近くの小学校か市場で場所を探し仮眠をとる予定です。夜は鎮瀾宮で出発の雰囲気を味わい、神輿と一緒に出発をします。
1日目(4/8)
出発後は神輿から少し先行して歩き、大甲渓の花火を楽しみ、清水、沙鹿辺りで休憩、その後彰化市まで歩きまた休憩します。本当は彰化で神輿の到着を待ちたいところですが、昨年の経験から、彰化市では寝場所の確保が困難となるため、さらに先行して、夕方ごろ員林市で寝場所を探す予定です。ただ公園や施設、廟などはあるのですが、鍵は携帯の充電ができるか否かになります。
2日目(4/9)
予定では神輿は早朝4時過ぎに員林市を通過することになっています。そこで神輿が通過する前の深夜には出発し、西螺を目指します。途中北斗で休憩し、西螺でも休憩をとります。往路の難所は西螺を過ぎた後の雲林県です。街灯がなく暗い夜道は危険であり、道に迷いやすくなります。そこで西螺から土庫の間をまだ明るいうちに歩き抜ける計画です。土庫には遅くとも19時ぐらいには到着したいと思っています。この日は土庫で寝場所を探す予定です。
3日目(4/10)
2日目に土庫まで入ることが出来れば、3日目はかなり楽になります。空が明るくなった頃に出発し、新港郷に入った後は、場所を見つけて神輿の到着を待ち、神輿と共に新港奉天宮入りをしたいと考えています。
※ その後実際に歩いたレポートは以下の記事へどうぞ ※
白沙屯媽祖進香 申込[2019年]
【 4月8日 ~ 17日 】
拱天宮出発: 4月 8日(月)午前1時20分
北港 到着: 4月11日(木)
拱天宮戻り: 4月17日(水)午後2時25分
〇申込案内
参加申込受付開始 : 2月27日(~4月7日迄)
申込場所 : 拱天宮内受付
参加申込費用 : 700元
観光バス申込費用 : 1800元(+700元)
※ 申込案内サイト ※
https://www.baishatun.com.tw/30/2004-2020.htm
〇 2019年白沙屯媽祖進香GPS追跡サイト
〇申込方法
今年はベストになります。 去年は上着の数量が足りずに騒がれていましたが、今年は5万人以上の申込を見込んでいるようです。
参加申込受付初日は、きれいな青空が広がっています。
早い人は3日前から並んでいます。初日に申し込んでも、後日申し込んでも変わりはないのですが、北港の宿泊先を確保するためには初日から並ぶ必要があるようです。中には腕章の番号が小さいものが欲しいという人もいます。(私です 笑)
申込初日当日は、
媽祖に参加の報告 ⇒ 廟の裏にある香客大楼外の列に並ぶ ⇒ 香客大楼の中に入り番号札の順番を待つ ⇒ 申込用紙記入内容のチェック ⇒ 番号札を受け取る ⇒ 番号が呼ばれたら事務所前の列に並ぶ ⇒ 事務所で費用を支払う ⇒ 別の部屋で引換券を渡して帽子などを受け取る
という流れになります。
通常時は、事務所で申込書を受け取り、記入後支払いをして引換券を受領します。その後別室で引換券を渡して、帽子やベストを受け取ります。混んでいなければ、10分もあれば終わる手続きです。
初日は一人が数十人という団体を申し込むケースが多く、宿泊先の受付にも時間がかかるため、列は全く動きません。宿泊の要望がない人は、申込受付開始2日目以降に行かれることをおすすめします。
参加人数があまりにも増えてきたことにより、今後ネット申し込みや、団体・個人受付の分離などの方策も検討されているようです。
私は8時間並びましたが結局申し込みが出来ず、後日知り合いが代わりに行ってくれました。申込受付2日目以降は二二八の連休に入ったものの、待ち時間はそれほど長くなく申し込みが出来たようです。
また申込期間の後半になると、やはりベストの数量不足が叫ばれていました。出来れば早めに、申し込みを済ませた方がいいと思います。
[歩きの計画]
大甲媽祖遶境進香が新港に到着した後、隣町北港に予約したゲストハウスに一泊します。ゲストハウスへ前もって白沙屯媽祖進香で使用する進香グッズや結縁品、着替え一式を送っておき、それと入れ替えに、大甲媽祖遶境進香で使用した進香グッズや洗濯物などを自宅に送り返します。
一日目(4/11)
午前に北辰派出所へ白沙屯媽祖を迎えに行きます。その後神輿と共に北港朝天宮まで歩いた後、近くで寝場所を探します。当然ですが、これがかなり困難になると予想されます。
二日目(4/12) ~ 七日目(4/17)
あとは媽祖と共に歩き、白沙屯まで神輿についていくだけです。そして神輿が駐駕した近くで寝場所を探します。
<二日目>
朝5時に朝天宮を出発します。
虎尾で駐駕(予想)
<三日目>
田中で駐駕(予想)
<四日目>
大肚で駐駕(予想)
この日に彰化県のどこかで大甲媽祖とすれ違うと予想しています。
<五日目>
大甲で駐駕(予想)
<六日目>
通宵慈后宮で駐駕
ここまでくれば白沙屯はすぐ目の前です。
<七日目>
午後白沙屯拱天宮に到着
これで終了となります。
[チケット争奪戦]
3月20日深夜0時に毎年恒例の指定席争奪戦が繰り広げられました。今年は大甲媽祖、白沙屯媽祖の日程が被ったため、さらに難易度が上がることが予想され、複数のライングループでは、数日前からチケット予約攻略の情報交換がおこなわれていました。私も仕事が終わった後仮眠をとり、目覚ましをかけて参戦準備を整えました。そしてなんとか4月7日昼ごろの莒光のチケットをゲットすることが出来ました。当日は午後に大甲入りし、お参り後に場所を探して仮眠をとる予定です。
[当日に向けて]
仕事の調整、日程の確保は出来ましたので、あとは身体がもつか否かの勝負です。身寄りのない私は、途中で倒れても特に後悔はありません。実際私だけではなく、癌患者の方も、義足の方も、かなりのご高齢の方も、みな媽祖に付き添い歩いています。ただ現地の方々に迷惑をかけないよう、十分気を付けて歩き続けたいと思います。
※ その後実際に歩いたレポートは以下の記事へどうぞ ※
徒歩進香への参加方法
[参加の方法]
徒歩進香への参加方法は以下の通りです。
〇大甲媽祖遶境進香
申込は不要、当日歩きたい区間に飛び込んで歩けば大丈夫です。ただ可能であれば、事前にお参りし大甲媽に参加の挨拶をした方がいいでしょう。
私の初参加の年は、ネット上にちらばる情報を集めるのに苦労し、知り合いに聞いて回り、それら断片的な情報をつなぎ合わせました。その時の経験がこのブログの作成につながっています。
〇白沙屯媽祖進香
開催の一か月ほど前から申込が始まり、廟の事務室で直接行います。しかし半日や一日といった短期間の参加の場合は、申込をしなくとも大丈夫でしょう。とは言っても、歩き始めるときっと周りの参加者と同じ帽子や腕章が欲しくなると思います。
初めて参加した年は、拱天宮のHPで参加の方法を調べて直接廟へ申込に行きました。しかしイベントに関する様々なことは調べただけではわからず、参加して初めて詳細が見えてきたように思います。
〇小・中規模徒歩進香
大甲媽祖、白沙屯媽祖以外にも小・中規模の徒歩進香は、春秋を中心にいろいろな地域で行われています。多くは一般に参加者を募っており、私たち外国人でも参加できます。ここではそれらイベントへの参加方法について、解説いたします。
小・中規模徒歩進香への参加方法は大きく分けて二つあります。
一、廟の一員として参加する
二、随香客として参加する
一、廟の一員として参加する
まず一の場合ですが、基本徒歩進香では地元の信者や友好廟の人たちを中心に進香団は構成されます。そこで廟に知り合いがいるか、もしくは廟とかかわりのある人が友人にいる人は、そのツテをたどって、参加させてもらうことができるかもしれません。神輿を担ぐには訓練がいるので難しいですが、そのほかの陣頭ならば空きがある可能性があります。
大甲でも三十六執士隊や繡旗隊は、条件こそあるものの一般に参加者を募っています。白沙屯はさすがに陣頭が少ないため困難かとは思いますが、それ以外のイベントへの参加もツテさえあればそれほど難しくはないでしょう。FBやLINEグループなどでも時折メンバー募集の情報が流れてくるので、全く知り合いがいない廟のイベントでも参加は可能であるとは思いますが、言葉が話せて、コミュ力があり、誰とでもすぐ友達になれるような人以外には正直おすすめしません。
さらには走路工や紅陣頭と呼ばれるアルバイトとして参加する方法もあるにはありますが、通常私たちに情報が回ってくることはありません。
廟の一員として参加するメリットは、進香団の公式メンバーとして役目を負いながら、神様の付き人として歩くことができるという点です。旗などを手に歩いていると、随香客の時とは感じ方も大きく異なります。また衣装などは支給され、進香団に溶け込むことができ、宿泊場所や交通手段も確保されています。
デメリットとしては、まず一日のみといった短期間での参加は難しいこと、またほとんどの陣頭はところどころで車に乗って移動するため、歩き続けることができません。さらにこれが一番大きいのですが、役目を負ったその持ち場から離れられないといった点があげられます。前後への移動が制限されるため、前を歩く背中だけを見て歩き続けなければなりません。
私はこれまで廟の一員としての参加を申し込んだことはありません。なぜなら決まった持ち場で歩き続けることは、非常に単調となり、歩いたり止まったりとペースが守れないためです。また途中で廟を見かけても、お参りに立ち寄ることもできません。
しかしそんな私でも、何度かメンバーの一員として歩いたことがあります。それは臨時メンバーとなるよう依頼されたケースで、担当したのは頭燈や香擔、旗などです。そのような場合でも神様の計らいと断ることはせず、任務を全うします。
二、随香客として参加する
二の随香客ですが、これが一般的な参加の方法になるでしょう。神様に付き添うフリーの信者として、神輿とともに歩きます。随香客としての参加の場合、ほとんどの徒歩進香では申込が必要になります。ここでは申込の流れを簡単に説明いたします。
[申込の方法]
小中規模徒歩進香への参加までの流れは次のようになります。
[開催情報を入手 → 選ぶ → 廟に詳細の確認 → 事前参拝・申込 → 参加]
徒歩進香に関する情報は、主に①FBグループ、②LINEグループやオープンチャット、③進香仲間 から得ています。FBでは廟イベント関連のグループをフォローしましょう。LINEグループは進香仲間から招待してもらったり、大甲媽祖や白沙屯媽祖の前になると、FBグループ上にLINEグループ情報が出はじめます。
[参考リンク] GPS徒步進香廟會資訊集中區 : 晨星的部落格
様々な情報の中から参加できそうなイベントを選び、主催廟へ連絡し詳細を確認します。連絡方法は、FBメッセンジャー、LINE、TELのいずれかです。その後都合がいい日に廟を訪れ、参拝し、申込を行います。
どうしても直接申込に行けない場合は、廟の方と相談し、メッセンジャーやLINEで申込の情報を送りましょう。ただ事前にお参りへ行き、廟の関係者に知り合いができると、より徒歩進香を楽しめると思います。
申込の際は上記のような用紙に名前やTEL番号、身分証番号(パスポート番号)、誕生日、住所を記入し、参加費をあわせて支払います。この個人情報は、廟が加入する保険に使用されます。参加費がないケースでは、相当する額を事務室で寄付するか、香油箱に入るといいでしょう。私個人の目安は、1日200元、3日500元、5日以上で1000元です。手厚いもてなしを受けた場合には、追加で寄付したり香油箱に入れたりもします。匿名で寄付したい場合は、「善心人士」の名称を使ってもかまいません。
中には申込がないイベントもまれに存在します。南瑤宮笨港進香がそうでした。南瑤宮のケースでは、私は廟を事前参拝し、その際随香としての参加方法について確認をしました。その場で帽子や進香旗を購入し、参加費の代わりに香油箱にお賽銭を入れました。
イベントによっては、飛び込みでの参加も不可能ではありませんが、おすすめはしません。
参加する上での注意点
いきなりの小・中規模イベントへの参加は、あまりオススメできません。言葉の心配がある方、もしくはまだ慣れていないうちは、大甲媽祖や白沙屯媽祖のような大規模徒歩進香イベントにしぼって参加された方がいいでしょう。
そしてさらにもう一歩深みへズブズブとはまってみたいと思えた時、中規模の進香イベントに参加してみてはいかがでしょうか。その時は台湾人の知り合いに連れて行ってもらってもいいかもしれません。
飛び込みで参加する際も一考を要します。同じ帽子や服で統一された進香団を普通の服装で長い時間歩いていると、どうしてもよそ者が混ざりこんでしまったような居心地の悪さを感じます。神様や廟の方に参加の挨拶をしていたとしても同様です。長時間進香団とともに歩く場合は、やはり事前に申し込み、同じ帽子をかぶって参加したほうが気持ちよく歩けるでしょう。
私のように完全徒歩を目指す人も注意が必要です。多くの徒歩参加者が途中で車に乗ってしまうケースでは、必然的に「被海放」(隊列より大きく遅れる)や「落單」(周りに誰もいなくなる)しやすくなります。遅れた場合も決してあきらめず、体調管理と交通事故には十分気を付けて歩き続けてください。
もしウォーキングイベントとして参加するとしても、宗教行事であることを念頭において、神様や信者の方々への敬意は決して忘れないでください。
またマイナスなことはあまり書きたくないのですが、進香や遶境における一部参加者のごみポイ捨てなどのマナーの悪さや騒音、さらには交通渋滞や大気汚染を引き起こす原因にもなることで、こうしたイベントを快く思っていない人たちも一定数いるということを、頭の片隅に置いておいてください。
私も急いでいる時に遶境渋滞につかまると、正直イライラすることもあります。みなさんは周辺住民への配慮の気持ちを忘れずに、マナーを守って参加しましょう。
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