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徒 歩 進 香[巡 礼]

ハマるぞ台湾!道教文化

[道教寺院]公廟と私廟

 

 

道教の廟は大きく分けて2種類が存在します。それが「公廟」「私廟」です。私廟へのお参りは注意した方がいいという話も耳にします。それではどのような違いがあるのでしょうか。

 

 

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[目次]

 

 

公廟と私廟

公廟は信者の方々やその地域の人たちがお金を出し合い建設した公の持ち物であり、管理委員会によって運営されています。それに対して、私廟は個人が建てた廟になります。

 

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※西螺廣福宮(公廟)

写真は公廟であり、台湾でよく見られる大きな建物の廟です。公廟は許可なく入ってお参りしても、何ら問題はありません。お参りの方法については、詳しく紹介されているサイトがいくつもありますので、ここでは割愛します。参拝の際はまず廟に祀られている神様が何なのかを確認してから、お参りする内容を考えた方がいいでしょう。

 

公廟の中にも、境主廟、角頭廟、閤港廟、人群廟など、いくつかの分類が存在します。多くは信仰地域や信者の範囲により分けられています。ちなみに角頭廟は、角頭老大(やくざの親分)とは関係ありません。

 

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※透天厝一階にある私廟

こちらが街中でよく見られる私廟です。多くはこのように透天厝と呼ばれる建物の一階もしくは最上階にあり、個人が管理している小さな廟になります。

私廟は一般に大きな廟から分霊されて建てられていますが、中には分霊されていないケースもあるようです。一見してすぐに私廟とわかり敷居も高く、ほとんどお参りに行くことはありません。しかし私廟の中にも大きな建物の廟が存在し、そうなるとなかなか見分けがつきません。

 

 

公廟、私廟の見分け方

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※よくお参りに行っていた私廟

知り合いの家の近くに廟があり、遊びに行った時はいつもお参りに寄っていたのですが、ある日知り合いから「あの廟は私廟だから、あまりお参りに行かない方がいいよ」と言われました。

しかし大きな建物の廟となると、外部の人間にはなかなか判断がつかないものです。ではどうやって見分ければいいのでしょうか。

 

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ポイントは廟の管理人である「廟公(婆)」がいるかどうかです。公廟の場合、財団法人化され管理をされているので、日中であれば必ず廟内に廟公がいます。そして廟公の座っている机の近くには、行事日程が書かれたホワイトボードが設置されています。

100%という訳にはいきませんが、これでかなりの確率でわかると思います。よくお参りに行く廟の場合は、それとなく廟の方に公廟なのか私廟なのか尋ねてみましょう。

 

 

私廟を避ける理由

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それでは、なぜ私廟にはあまりお参りに行かない方がいいのでしょうか? 

まず一番は、他人の敷地に入りこみ、そこにある神棚をお参りをするような心理的抵抗感が大きいと思われます。

 

二つ目に神像や廟の管理がしっかりなされていない可能性があるという点です。祀られている神様の出所があやしいケースもあるようです。

 

三つ目として、お金の流れが不透明という問題です。私廟は公廟と違い、資金の流れを公開する必要がありません。そのため、廟の管理者が好き勝手にやっている可能性があります。

つまりお賽銭や寄付金などのお金がどこに流れているのか分からない、政治と関わりを持っていたり、裏の世界と繋がりがあるかもしれないということです。さらには、公廟と違い運営内容が法に触れている可能性も否定できません。

 

 

土地公廟は公廟? それとも私廟?

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かの有名な竹山紫南宮も実は私廟なんだそうです。そうなると、ますます判断が難しくなります。

 

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土地公の廟は小さくても公廟に入ると思うのですが、その実、登記されていないところがほとんどという話も聞きます。竹山紫南宮も歴史的にそのような背景があるのかもしれません。ただ一般的には、地域の皆さんにより管理されているので、お参りしても問題ないでしょう。

 

 

家廟について

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彰化県で見かけた「張氏家廟有義堂」という廟です。こちらは家廟という私廟になり、「張」という姓の一族のみが参拝します。そこで関係者以外は立ち入らない方がいいでしょう。

 

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金門島に旅行に行かれたことがある方は、もしかすると家廟をご存知かもしれません。金門島には非常に多くの「李」姓などの家廟が建てられています。

 

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こちらは嘉義県で見かけた「陳」姓の方のための家廟です。家廟では門が閉じられ、外部の者が入れないところが多くなっています。

 

以前南投県でも「張琯溪公宗祠」という廟を見かけましたが、入口には関係者以外立ち入り禁止の看板が掛けられていました。その時知り合いから教えられ、初めて家廟という存在を知りました。廟名の最初に「姓」がある場合は、家廟であると考えた方がいいでしょう。

 

 

小さな祠について

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道端にある小さな祠は、私廟が多いと聞きます。ただ公廟、私廟を問わず、小さな廟や祠はむやみに拝んではいけません。なぜなら次の記事で紹介する「陰廟」が多く、"なにか"を連れてきてしまう可能性があるからです。

 

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小さな祠としては、よく見られるものに五営将軍の小廟があります。これはその地区にある大きな廟の管轄範囲内に設置されています。道教では五営将軍の部下である神兵が見回りをして、その地区の平和を守っていると信じられています。

 

中営を筆頭に、東営、南営、西営、北営があり、よく見ると、〇営と書かれていますのですぐに見分けることができます。私たちが道端で見かける小さな祠の多くは、この五営将軍の小廟です。そしてそのほとんどが公廟に属しています。

 

当然お参りをしても全く問題ありませんが、先に書きましたように、小さな廟には悪霊を祭る陰廟が多いため、よく分からないうちは、お参りは避けた方がいいでしょう。

 

 

最後に

私廟は家廟のように、身内や知り合いの間で祀られていることが多く、一部の例外を除き、外部の人がお参りすることはあまりありません。

ただ、次に紹介する悪霊を祭る「陰廟」とは違い、お参りをしない方がいいという訳ではありません。もし祀られている神様になにか特別な思い入れがある場合は、廟の方に一声かけてからお参りをするといいでしょう。

 

 

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