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徒 歩 進 香[巡 礼]

ハマるぞ台湾!道教文化

[発音秘訣]中国語セミネイティブへの道

 

 

国語学習を始め、必死に勉強する。ようやく中国語の先生から聞き返されることもなくなり、普通に会話ができるようになった。やっと中級レベルまで来たかなと、意気揚々と中国や台湾に向けて旅立つ。

 

しかしそこに待ち受けているのは、‟聽不懂”の洗礼。タクシー、ホテル、買い物、チケット購入、‟聽不懂” ‟聽不懂” ‟聽不懂” ‟聽不懂”......

「爲什麽啊啊啊!」と叫びたくなるその気持ち、よくわかります。

 

タクシーの運転手と楽しく雑談したい!

電話での予約をスムーズにこなしたい!

駅の窓口で割り込みを華麗に追い払いたい!

みなさんも、このように熱望しているものと思います。

 

もしかすると、ちょっとした“秘訣”を知るだけで、あなたのスピーキング能力、ひいてはリスニング能力は格段に向上するかもしれません。 

そこで今回は、中国語学習と格闘し続けた筆者が、3つの発音の「秘訣」を伝授させていただきます。

この記事では台湾好きの方が主に読まれることを念頭に、繁体字を使用しています。

 

 

 

このブログでは、台湾で最大の盛り上がりを見せる台湾道教の巡礼「徒歩進香」を紹介しています。

 

 

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[目次]

 

 

難しい中国語の発音

中国語の発音で一番難しいものはなんだと思いますか?

あいまい母音の “e” ? それとも巻き舌の “r” ? 区別困難な “n” と “ng” ? 

どれも違います。私は喉から出す “hu” だと思っています。“cun” “qun” なんかも難しいですね。存貨(cunhuo)、群組(qunzu)などになるとなかなかの難敵です。これがうまくできれば、発音はかなりできていると言えるでしょう。

 

中国語の先生は、日々学習者たちのめちゃくちゃな発音を聞き、日本人的発音に耳は慣れきっています。普通の中国人では到底聞き取れないような発音でも、みな聞き取ってくれます。

 

また生徒と話す際は、標準的な発音となるよう注意しながら話しています。しかしその先生とプライベートで話したりすると、地元なまりばりばりの中国語です。中国14億人のうち、きれいな発音の普通語を話す人は1億人にも満たないと言われています。 ほとんどは様々な地方なまりの入った普通語です。

 

北京でタクシーに乗ってみてください。ドライバーの多くは北京郊外出身のため、バリバリに訛っています。問題なく聞き取れたあなたは、かなりのレベルにあると言えるでしょう。

 

教室だけで通じる中国語

これは中国語学習者がみな通る道なのかもしれません。

 

中国語を学びはじめてまずぶつかる壁は、四声だと思います。これが正確にできないと全く聞き取ってもらえません。ある程度話せるのに、四声がぼろぼろという欧米人をよく見かけます。

 

私も中国語の勉強を始めた頃は、貿易(mao4yi4)公司を毛衣(mao2yi1)公司と聞き間違え、中国にはセーターの専門会社があるのかと思っていた時期もありました。四声のうち、特に3声は半3声でしっかり練習しましょう。3声を使う機会はほぼありません。

 

中国人はあのマシンガンのようなスピードの中で、巧みに四声の変化を使い分けています。それを学習者が真似しようとしても無理というものです。まずは口を大きく開けて、1つずつはっきりと発音しなければ通じません。むにゃむにゃ言えば相手が何とか聞き取ってくれるだろうという甘い考えは今日限りで捨てましょう。

 

またスピーキングが難しい中国語は、同時にリスニングの難易度も高くなります。その原因は以下の点にあると思います。

 

・話すスピードが速い

 中国人のマシンガンスピーキングを聞き取るのは至難の業です。あのスピードの中でnとngを聞き分けなければいけません。会話の中で出てくる "關谷" と "光谷"、あなたは聞き分けられますか?

 

・一文に詰め込まれる情報量が多い

 同じ長さの文章に含まれる情報量は日本語の1.2倍です。

 

・周波数が違う

 中国語は日本語よりかなり高い周波数で話されます。

 

・基本なまっている 

 中央電視台のアナウンサーは聞き取れても、国民的ドラマ「家有儿女」や「乡村爱情」は聞き取れません。

  

 

それでは、 発音をセミネイティブに近づける3つの秘訣をご紹介します。

国語学習者に金庸を知らない者はいないという持論に基づいて、 3つの‟秘籍”に置き換え伝授させていただきます。

一つめは、東方不敗「葵花寶典」

二つめは、郭靖の「九陰真經」

三つめは、令狐衝の「獨孤九劍」

です。

 

 

発音の秘訣1 「葵花寶典」

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「隠れた母音を発音する」

ピンインを学ぶ時に、表記されない母音というものを学んだことがあると思います。それは iou、ueです。

例えば iu というピンイン、これは実際には iou と発音します。その際 o はそれほど大きくないのですが、しっかりと発音します。これを iu と発音していると、聞いている側は違和感しかありません。

 

よく使われる「就」、これは jiu というピンインですが、実際は jiou と o を小さくも確実に発音します。「六」は liou になります。そのため、1から10までを発音してもらうだけで、6と9の発音によりレベルがおおよそ想像つきます。

「會」も同様です。hui というピンインですが、実際には huei と発音しています。「水」も shuei です。

  

この隠れたピンインの発音を注意して行うようにすると、それだけでネイティブ感が高まります。

 

 

発音の秘訣2 「九陰真經」

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「変化する発音」

曖昧母音 e を発音する時、多くの人は必死にマスターした e の口の形を維持したまま音を出します。しかしそれは正解ではありません。

 

e を発音する際、まず小さめに口を開いて、そこから徐々に口の開きを大きくしていきます。そこには音のグラデーションが生まれます。中国人はその音の変化を聞き取っているのです。変化しない音は正しく聞き取ってもらえません。

 

o もそうですね。すぼめた口からスタートし、徐々に口を開いていきます。変化の大きさに違いはあれど、ai も変化します。 u üは、逆に少しずつ口をすぼめます。

 

母音だけではなく、子音のnやngでも変化します。an、ang、in、ing、en、eng、un、ongなどがありますが、よく使うけど発音がやや難しい困kun4 を例にとって見てみましょう。眠いという意味の単語ですが、un を u の口の形で口をすぼめて、n でそのまま閉じて発音したとしてもあまり通じません。口をすぼめてから n で横に引いて閉じなければいけません。ng でもそこまで大きく動きませんが、軽く唇は変化します。

 

言葉で説明するのは難しいので、レッスンの際に先生の口の形の変化をよく観察してみてください。これをマスターすると、確実に発音が良くなったと言われます。

 

 

発音の秘訣3 「獨孤九劍」

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以前まとめた「3つの秘訣」のデータを失い、秘籍の3つめ「九陽神功」がどうしても思い出せません。そこでこれについては思い出した時にまた更新したいと思います。

ここではせっかくなので、もう一つ思いついたものを書かせていただきます。

 

「日本語とは違う母音と筋肉」

中国語の母音 a o e i u ü は、日本語の母音とは全く別物と考えて最初から練習した方がうまくいくと思います。

それぞれ口の形が異なり、日本語よりも大きく極端になります。e や ü は当然違いますが、u なども日本語の「う」だと思って発音していると痛い目をみます。

 

中国語の母音をスムーズに発音するためには、口周りの筋肉の強化が必要です。中国語と日本語では使う筋肉が異なるからです。そのため普段から日本語に引きずられボソボソと発音している人は、いつまでたっても上達しません。

 

口周りの筋肉を強化するためには、シャドーイングが効果的です。それもやや誇張気味に発音していくといいでしょう。中国語筋肉が出来上がると、早口になった時でも正確な発音がスラスラ出てくるようになります。

 

 

台湾で通じない問題

国語学習のスタートは、「普通語」という方がほとんどだと思います。私も普通語から入りました。 

そのため台湾に来た当初は、「台湾華語」に慣れるまでけっこう苦労しました。台湾華語は閩南語の影響をがっつり受けていますので、閩南なまりは常に付いてまわります。

 

台湾では巻き舌をほぼ使いません。zhi chi shi は、zi ci si で発音されます。じゃあzi ci siはどうやって発音しているのかと思うと、やはりzi ci siです。台湾人はその微妙な違いを聞き分けています。私はまだ文脈から判断して聞いています。

 

台湾で聞き取ってもらえなかった発音の栄えある第一位は、“re” です。

今日暑いね(今天天氣很熱)と言うと、「え?」と聞き返されます。それが何度かあり、発音を ‟re” から ‟ne” 寄りに変えたところ、問題なく通じるようになりました。

 

ほかにも台湾華語の特徴としては、軽声がない、儿化音がない、リエゾンなどがあります。

 

また普通語と台湾華語では、使われる単語にも違いがあります。代表的なところでは、以下のようなものがあります。

バス、ゴミ、ビニール袋、歩道、フィードバック、警察署、インスタントラーメン、レベル、タクシー、ビリヤード、チーズ、プリントアウト、CD-ROM、ネット、ミサイル、郵便配達、夜食、情報、言い訳、弁当、パイナップル、じゃがいも、キャベツ、トマト、踏切、ガス、献血、確率、カセットテープ、レーザー、コンドームなどです。 

それぞれどのような単語なのかについては、あえてここには書きませんので、ぜひ調べてみてください。

 

ちなみに私が一番適応に苦労した単語は、「白飯」です。中国ではご飯のことを「米飯」と呼びます。それがどうしても抜けず、しばしば聞き返されました。

普通語から台湾華語に適応していく流れで、少しずつこうした台湾華語の単語も増やしていきましょう。

 

文法面で言うと、台湾華語では「有」の使い方が特殊です。動詞の前に 有 をつけまくります。たとえば、「我有看過」みたいな感じです。さらに助動詞「會」も使い方が多少異なります。

 

會 と言えば、台湾では「不會」を多用します。これは「不客氣」や「沒關係」の意味を持つ非常に便利な単語です。謝謝と言われたら「不會」、對不起と言われても「不會」。これに慣れきってしまい、中国に行った時にも「不會」と口に出て、えっ?という表情をされました。

 

 

ドラマで学ぶ中国語

中国語のドラマを見ることは、楽しみながら勉強できるとても有効な方法です。そこで私の大好きなコメディドラマ「愛情公寓」を紹介します。

 

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ドラマの舞台は上海郊外にあるマンションです。愛情公寓と呼ばれるその場所でルームシェア生活を始めた若者たちの面白おかしいストーリーが展開されます。

 

2009年に放送が始まり、すでに4期まで放送されています。そして中途半端なまま終わった4期から6年の時を経て、多くの人たちが待ち望んでやまない第5期が、2020年についに放映され結末を迎えます。

 

このドラマでは流行語や若者言葉がふんだんに使われているため、ビジネスのための中国語を学びたい方には不向きかもしれません。ただ中国人のナチュラルなスピードに耳を慣らすにはとてもいい教材だと思います。

 

 

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主な登場人物は、

ラジオのパーソナリティを務める優柔不断の曾小賢

気も力も強い高学歴女胡一菲

プレイボーイでぶらぶらしている呂子喬

オタク女子の陳美嘉

日本から来た漫画家關谷神奇

女優の卵である唐悠悠

ほかにも一菲の弟や駆け出しの弁護士などが混ざり合い、それぞれの恋愛模様が面白おかしく展開されます。

 

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中でもメインとなるのは、主人公の曾小賢と胡一菲のつかず離れずの関係です。それぞれほかの恋人ができながらも、自分の想いに正直になれないまま、ずるずるとあいまいな関係が続いていきます。

 

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語学の勉強に終わりはなく、少しずつその疲労は蓄積し、すべてを投げ出したくなることもあるかと思います。そういう時の息抜きとして、このようなドラマを見るのもいいかもしれません。正直何回見ても爆笑できます。

 

本気で中国語力をアップさせたい方は、ただ流して見るのではなく、字幕を隠して、セリフをひたすら書き取っていってください。聞き取れないところは何度でも聞きなおします。これを数分の長さで繰り返します。最後に字幕と答え合わせをして、分からない単語をすべて調べます。そしてもう一度字幕なしで聞きます。全部聞き取れるまで何度でも聞きます。これをやると1話見終わるのにかなりの時間がかかりますが、聞き取りが苦手な単語がわかり、リスニング力が向上するだけではなく語彙力も増えます。

 

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私が主にリスニングの練習に使っていた番組は、スクールの課題内容と関連性の高い、新聞聯播、焦點訪談、今日説法、中國訪談などニュースや政治経済にかかわる番組や鲁豫有约、鏘鏘三人行、非常靜距離のようなトーク番組が多かったように思います。

 

ドラマとなると、家有兒女、我愛我家、鄉村愛情のような訛りがあるドラマをあえて見ることで、いろいろな発音に対応できるよう練習していました。

しかしこれらの番組は、残念ながら一般的な中国語の学習教材としては不向きかもしれません。なぜなら中国語の先生と一緒にこれらドラマの「聽寫」を行いましたが、実際中国人でも字幕がないと正確に聞き取れていないことがよく分かりました。

 

バラエティは完全に個人の趣味ですが、愛情保衛戰、非你莫屬、變形計などをよく見ていました。ネットで見られるものもあると思うので、ぜひ字幕なしに挑戦してみてください。

 

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叶文有话要说2019在线收听-mp3全集-蜻蜓FM听情感

ついでにラジオ番組もひとつご紹介しておきます。私が非常に好きな番組である「葉文有話要説」です。葉文は歯切れのいい毒舌トークで、相談者たちを次々とぶった切ります。そして何と言っても、彼女の繰り広げるマシンガントークは発音が聞き取りやすく、中国語のスピードに慣れるためのリスニング練習にはうってつけです。そして相談者たちのさまざまな訛りもリスニング強化につながります。ネットで聞くことができるので、これもぜひチャレンジしてみてください。

 

 

最後に

大人になってからの語学の習得は、非常に厳しい道のりです。特に中国語の場合、読み書きは比較的楽にクリアできますが、聞く話すでつまずき、方言なまりにぶちのめされ、途中で断念していく人が後を絶ちません。

 

中級の壁を乗り越えると、そこには上級の高い壁が待ち受け、上級ビジネスレベルに達したとしても、セミネイティブになるためには、さらに厳しい訓練が必要です。私も通訳学校時代には、発音の矯正に相当苦労しました。発音は一旦誤ったものを身に着けてしまうと、矯正には何十倍もの労力が必要になります。

 

セミネイティブへの長い道のり、あまり焦らず、長期計画で望まれるといいでしょう。

 

 

 

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